1年半で10万PVを超えたオウンドメディアとは?成功の秘訣を大公開

  • 2019.8.6
  • 7,578 Views

2012年頃から、多くの企業がオウンドメディアを始める「オウンドメディアブーム」が起こりました。
しかし、2015年頃にはオウンドメディアを閉鎖する企業が相次ぎ、1度はオウンドメディアブームは終わったという話も出ていました。

その閉鎖の理由は、運営に失敗し、効果が思うように上がらなかったからだと言われています。

一方で、運営に成功した一部のオウンドメディアは、近年着実に成果を上げるフェーズに入っています。コンテンツマーケティングを取り巻く環境の変化もあり、2019年にオウンドメディアは再度拡大の動きを見せているのです。

弊社のオウンドメディア「リスマガ」も、開設したての頃はPV数が4,500ほど、運営担当者は1人という小規模なメディアでした。ところが今では、PV数10万以上まで伸ばすことに成功し、見込み客の獲得も順調に行えています。

この記事では、リスマガの事例を公開しながら、オウンドメディア運営の成功の秘訣や、運営の仕方をお伝えします。

オウンドメディアとは?

まずは、オウンドメディアとはなにかを確認していきましょう。

オウンドメディアとは、広義では「自社が運営するメディア全般」を指します。
この意味では、ホームページ、ブログ、ツイッターアカウント、Facebookアカウントなども含めます。

日本では狭義で使われることが多く、企業が運営するウェブマガジンやブログを「オウンドメディア」と呼ぶことが一般的です。

たとえば弊社リスティングプラスの場合は、一般的には、ノウハウメディア「リスマガ【Webの教科書】」がオウンドメディアと呼ばれます。

マーケティングに活用できるWebメディアは、オウンドメディアを含めて3つあります。この3つを合わせて、「トリプルメディア」とも呼ばれます。

【トリプルメディア】

①アーンドメディア
クチコミサイトや個人のSNSなど、第三者が運営するメディア。

②ペイドメディア
ネット広告など、掲載するためにお金を払うメディア。

③オウンドメディア
ブログやウェブマガジンなど、企業が自社で運営するメディア。

 
オウンドメディアを活用するには、書いた記事をアーンドメディアやペイドメディアで拡散することが重要です。

そして、コンテンツマーケティングが活発になっている現在、オウンドメディアが再度注目され、拡大していっています。

なぜ、今オウンドメディアが再拡大しているのか?

今、オウンドメディアが再度拡大している理由には、下記のような背景があります。

広告出稿するだけでは売れない時代

一昔前であれば、商品に関する情報収集は、消費者は営業マンや広告から得るのが一般的でした。でも、現在では、少し調べれば、商品に関する情報がありふれている時代になっています。

また、現在では、Web広告を出稿するのは当たり前になっています。すぐに他社と比較をされるため、単純に広告出稿をしただけでは売れない状況となってきているのです。

そこで、広告で一本釣りを狙うだけではなく、オウンドメディアを使って見込み客を獲得していくということが、他社との差別化をするためには必要となりました。

自ら情報収集をするユーザーの動き

現在はユーザーのネットリテラシーも高くなっています。そのため、ユーザーは、広告を見てすぐには決めずに、クチコミサイトやSNSなど様々な検索行動をして情報の裏取りをしています。

「サービスを提供しているのはどんな会社か?」「信用できるか?」「評判はどうか?」「実績はあるか?」「もっと良いところはないか?」「他社よりも専門性があるか?」など、ユーザーは商品に関する様々な情報を自分で探しにいっているのです。

そのため、オウンドメディアを活用してユーザーが探している情報を網羅し、「他社よりも信頼できる、専門性の高い会社」と認識してもらうことが重要になります。

運用のハードルが低くなった

最初のオウンドメディアブームから時間が経ち、オウンドメディアの運用に役立てられるサービスやノウハウが充実してきました。

2018年辺りからは、オウンドメディアの運用を代行できるサービスも増えてきています。

良質な情報を取り入れたり、プロに運用を任せたりすることができる状況になったことから、運用の難易度やコストが下がったことも再拡大を引き起こした理由といえるでしょう。

オウンドメディアの落とし穴

このようにオウンドメディアの重要性が高まっている時代ですが、運営を成功させられる企業は多くはないのが現状です。オウンドメディア運営に失敗してしまう理由として、下記のようなことがよく挙げられます。

予算がかけられない

アクセス数が多く成功事例として紹介されている事例は、大きな予算や人員を投下している大規模な例がほとんどです。

そのため、よくある成功事例を参考にしてオウンドメディアを運営しようとしても、現実的に始めるのが難しい場合も多いのです。

記事を執筆する時間がない

記事の更新が停滞してしまうと、アクセス数を伸ばすことは難しいでしょう。でも、この記事の更新が止ってしまうのは非常によくあるケースです。

オウンドメディアを更新するためには、実際に記事を執筆する前に、ターゲット設定やキーワード設定の計画を立て、ユーザーや競合他社の記事をリサーチする事前準備も必要です。

時間を取ることが難しくて更新が停滞してしまい、オウンドメディアが活用できていないというケースも少なく有りません。

費用対効果が図りにくい

オウンドメディア運用の課題としてよく聞くのが、「費用対効果が図りにくい」ということです。例えばWeb広告で使用するランディングページであれば、いくら広告費を使ってどのくらいの成約が上がったかということは、すぐに、明確に分かります。

しかし、オウンドメディアでは、ユーザーを見込み客へ引き上げるための教育をしてから成約へと徐々に引き上げます。そのため、短期的な費用対効果が分かりにくく、運用をやめてしまうというケースもあります。

オウンドメディアの成功事例

1年半で閲覧数を10万超えしたリスマガの事例

弊社リスティングプラスのオウンドメディア「リスマガ」は2017年12月に立ち上げました。同業者の中では後発でしたが、短期間でアクセス数を大きく伸ばすことに成功しています。

立ち上げ当初は4,643PVほどのアクセスでしたが、2019年5月には10万PVまでアクセス数を伸ばしました

年間約1,000万円の広告費削減に成功

Web広告に参入する企業が増えたことで、有料広告を使ったリストマーケティングのCPAが高騰していってしまいました。

そこで、リストマーケティングの戦略を有料広告からオウンドメディアに変更しました。

戦略変更をした結果、オウンドメディアを使った集客で年間約1,000万円の広告費削減に成功したのです。

しかし、リスマガは専任の運営担当者が何人もいるというわけではありません。リスマガの担当者はたったの1人です

担当者が少ない中で短期間でアクセス数を伸ばすために、いくつか工夫をしていることがあります。ここからは、その工夫についてお話します。

成功するための秘訣

リスマガがなぜ短期間で多くのPV数・見込み客の獲得に成功したのかを、3つの観点から分析してみました。

費用対効果を明確にし、改善点を見つける

Googleアナリティクスのアクセス解析を使えば、訪問者数・問い合わせページへの遷移数、CV数などサイト内のページごとのアクセス数を明確に見ることができます。また、Facebookなど流入元からの訪問者の動きを追うこともできます。

そうしたツールを使って分析をしていくと、費用対効果が明確になり、アクセス数を伸ばすための改善ポイントも分かります。

データから得た情報を元に、企画の見直しや記事のリライト、内部リンクの改善など、様々な改善施策を繰り返しています。

ユーザーに役立つ+会社の強みを発揮できるカテゴリ設定をする

SEOの観点では、自分目線ではなく「ユーザーにとって役立つ情報」を提供することが重要です。

まずは現状の検索結果に出ている記事やユーザーの声から、「見込み客はどんな人で、どんな情報を求めているのか?」という視点から、記事を構成するカテゴリを決めます。

前提としてユーザー視点があり、その上で、会社の強みを発揮できる情報を伝えていきます。

1人でも短期間でアクセス数を伸ばせる運営体制をつくる

専任担当者が少なくても、運用体制を整えればPV数を伸ばすことができます。

リスマガの運営担当者は1人ですが、記事の執筆はリスティングプラスの社員全員で手分けをして行っています。

すると、最初の企画構成や分析以外の、日々の記事の更新作業は下記のようなルーティン作業にすることができます。

①社員から上がってきた記事のチェック
②記事の修正と公開設定
③公開した記事のシェアや拡散を社員全員に依頼

 
このように、担当者以外の社員にも手分けして協力をお願いすることで、担当者だけに負荷をかけず、継続的な更新が可能になるのです。

オウンドメディア運営の流れ

最後に、実際にオウンドメディアを始めるなら、どんな流れで運営することになるのかをお伝えします。

①コンセプト・構成企画

まずは、どんなユーザーをターゲットにして、サイトに訪れたユーザーにどうなってもらいたいのか、コンセプトを決めましょう。そこから、記事のカテゴリ(=構成)を決めていきます。

②サイト制作

実際にサイトを作りましょう。コンセプトや構成を制作会社に伝えて、制作を委託します。

③記事執筆

いよいよサイトに掲載する記事を書きます。担当者が限られている場合、全て社内で行おうとすると記事更新が滞ってしまう恐れがあります。その場合は、外部ライターに委託するのが良いでしょう。

④アクセスアップ

FacebookやTwitterなどのソーシャルメディア、有料広告を活用して記事を拡散し、アクセスアップの施策を行います。

⑤メンテナンス・改善

PV数やシェア数、CV数の確認をし、改善ポイントを見つけましょう。改善ポイントが見つかったら、拡散する経路を変えたり増やしたり、記事のリライトをしたりといった改善施策を行っていきます。

まとめ

リスマガの事例を例として、担当者が少なくても成功する秘訣をお伝えしてきました。その内容をもう一度まとめてみましょう。

リスマガ流成功の秘訣は、下記の3つでした。


①Googleアナリティクスを使って費用対効果を明確にし、改善点を見つける

②ユーザーに役立つ+会社の強みを発揮できるカテゴリ設定をする

③担当者以外の社員に少しずつ協力を依頼し、担当者1人でもアクセス数を伸ばせる運営体制をつくる

 
先にお伝えしたように、コンテンツマーケティングが特に重要視される時代になりました。

今まではオウンドメディア運営を諦めてしまっていた…という方も、是非上記を参考にして、オウンドメディアをうまく活用してみてくださいね。

弊社リスティングプラスでは、お客様のオウンドメディアの構成企画から記事の執筆、公開後のメンテナンスまでを支援する「オウンドメディアサービス」を行っています。
オウンドメディアに関してお困りのことや疑問がございましたら、下記の問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。
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岡野歩美

デジタルアスリート株式会社 ウェビナーマーケティング部 プロデューサー 新卒でWebコンサルタントとして入社し、約1年後に入社前からの夢だったコピーライターに転身。 現在はコピーライティング、Web制作ディレクション、コンテンツマーケティングをメインとして担当し、Webマーケティング全体を支援するプロデューサーとして活動中。 休日はひたすら漫画を読んでいるか、1人カラオケか、Twitterをやっています。 Twitterが好きすぎて、社内のTwitterイベントを企画してしまいました。 言葉の可能性を信じ、「お客様のサービスの価値が最大限伝わるライティング」を追求し続けています。

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